脳のアンチエイジング・認知症予防はいつから始めるべきか | ブレインケアクリニック | 新宿 四谷三丁目 心療内科 精神科 物忘れ うつ 不眠 認知症予防

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2016年07月29日

脳のアンチエイジング・認知症予防はいつから始めるべきか

いつまでも若いと思っていても、脳の老化は進んでいきます。わかりやすいところでいうと、新しいものを覚える力。若い人は新しいことをどんどん覚えることができます。物事を素早く処理するスピードもそうですね。しかし、高齢者になればなるほどその力は衰えていくのは周知の通りです。

では、いつから脳の機能は低下するのか。それは40代後半くらいということがわかっています。

以下の図は、45歳から70歳の英国公務員の認知機能を10年間観察した研究の結果です。推論、記憶力、音声の流暢性、語義の流暢性、ボキャブラリーについて検査を繰り返し行なって年齢による認知機能の変化を調べたところ、ボキャブラリー以外のスコアが有意に(統計的に処理した結果、明らかに)低下していることがわかりました。

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そうはいっても、いつまでも頭の回転が早く、若い人にひけをとらないような活動をしている人もいれば、早くからボケてしまったようなひともいます。その差はどこにあるのでしょうか。

その差がわかれば、認知機能の低下を防ぎ、いつまでも元気でいられるかもしれません。ちなみに、「元気でいる」とことそれ自体も脳が元気で健康維持について意欲を持ち続けている必要があります。進行してしまった認知症の患者さんを想像してください。食事は自分で作れませんから、だれかに用意してもらう必要があります。自分で栄養のバランスやカロリーを考えることは困難です。そして出されたものをただ食べるだけ。意欲を司る部分も衰えてしまっているので、足腰を鍛えるためにウォーキングをしようという気力もわきません。人と話しても会話の内容についていけないので、人付き合いがおっくうになり、孤独に過ごすことが多くなります。健康維持には明らかに良くない生活習慣ですが、脳が衰えてしまうと自分でそれを修正することができなくなっていくのです。

そして、それが始まるのが上述のように40代の後半です。ごく一部を除いて、認知症はある日突然発症するわけではありません。例えばアルツハイマー病の原因となる物質が脳に溜まり始めるのは発症の約20年ほど前からです。65歳で発症するとすれば、45歳くらいからその兆候が始まっているわけです。今から対策を立てて予防に努めた場合と、10年後に始めた場合ではずいぶん違いがでるのではないかと思いませんか?また、健康状態も現在と10年後は異なっているはずです。認知症予防に効果が認められている有酸素運動も、元気な今ならしっかりできるかもしれません。しかし、10年後には病気で健康を損ね、運動すること自体が難しくなってしまっているかもしれないのです。もうお分かりですね。いつから認知症予防を始めるか?「今でしょ!」です(古い)。

話が逸れましたが、どんな要素を持っていると認知症になりやすいかは世界各国で研究が進められ、以下のようなことがわかっています。

  • タバコを吸っている
  • 糖分を取りすぎている
  • 栄養不足
  • 運動不足
  • 睡眠不足
  • ストレスが多い
  • 人間関係が乏しい、孤立している
  • 知的活動が乏しい
  • 生活習慣病がある(糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満)
  • うつ病などの精神疾患がある
  • 油っぽい食事が好き
  • 特定の薬を飲んでいる
  • CRPが高値(炎症があると増加するタンパク)
  • ホモシステインが高値(アミノ酸のひとつであるメチオニンから生成される物質。酸化ストレスを増やす作用がある)
  • ビタミンDが低値
  • コレステロールが低値

言い換えれば、これらの要素を現在持っていたとしても、改善できるところは治すことで、認知症の発症リスクを下げることが可能になると考えられます。実際に、米カリフォルニア大学のDeborah Barnes氏らによる研究では、アルツハイマー型認知症の危険因子は影響の多い順に、

  1. 1)低学歴(19%)
  2. 2)喫煙(14%)
  3. 3)低身体運動量(13%)
  4. 4)うつ病(10%)
  5. 5)中年期の高血圧(5%)
  6. 6)糖尿病(2.4%)
  7. 7)肥満(2%)

以下の7つと発表しました。そして、米国にかぎればこれらの因子を25%改善すれば、世界中で300万人、米国で50万人のアルツハイマー病を予防できると考えられたとのことです。

つぎのようなデータもあります。認知機能は平均かやや低下している1260名の高齢者を2つのグループに分け、一方には野菜や果物、魚など脳に良い栄養素を多く含んだバランスの良い食事・週2〜5回の有酸素運動と週1〜3回の筋トレ・週3回の認知トレーニングなどを実施し、もう一方では健康に関するアドバイスのみを実施しました。すると、アドバイスだけのグループと比較して、食事の改善や運動、認知トレーニングを行った前者のグループは、認知機能テストの総合点、実行機能、処理速度において明らかな改善を見せました。

このような研究結果を踏まえて始めたのが当院の脳機能改善&認知症予防プログラムである「ブレインケアプログラム」です。問診票によって悪い生活習慣になっていないか確認し、血液検査・体組成検査・血圧測定などで認知症になりやすい身体的要素がないかどうか調べます。自律神経バランス検査はストレスによる影響を、POMS2という質問票では精神疾患の可能性をチェックしています。

このようにして脳の機能低下につながる要因をあぶり出したら、どのようにすれば改善できるか、具体的なアドバイスを作成します。ブレインケアプログラムはオーダーメイド。正直にいえば、個人に合わせて書く内容が変わりますので、プログラムの作成は結構大変な作業です。しかし、人間の多様性を考慮しなければ良い結果は得られません。ある人にとって良いことが、ある人にとっては良くないということはしばしばあります。なかなか理論通りにはいかないのです。皆さんも、特に健康に関しては、人の意見や評判に惑わされず何が自分にとって良いのか、よく考えてみてください。何しろ自分の身体はたったひとつなのですから。

このようにしてできたブレインケアプログラムですが、できたものを大事にしまってあるだけでは何の意味もありません。日々の生活の中で、しっかり実行して初めて意味のあるものになります。

検査自体は3〜4ヶ月に一回でかまいません。ただし、より効果をあげたいという型は、月に1回診察に来て、実際にやってみるとうまくいかなかったことなどを相談することをお勧めします。そうして一旦完成したプログラムをより自分にあったものにアレンジし、たくさんのアドバイスを実行できるようにすると良いでしょう。

当院で認知機能検査を受け、ブレインケアプログラムを実行している方々の結果が出てきていますが、やはり認知機能スコアの改善が見られています。認知症にならないためのコツというのはちょっとしたことの積み重ねなのですが、「これは自分の脳にとって良いことだ」という自信が持てないとなかなか続けることはできません。そういう意味でも、「プログラムを受けてよかった」という声をいただいております。

健康への第一歩は自分を知るところから。皆さんも、未来の自分の健康のため、できることを始めてみませんか。

ブレインケアプログラムから一部抜粋
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