頭頂葉の機能低下を疑う症状 | ブレインケアクリニック

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2017年08月28日  2017年11月16日

頭頂葉の機能低下を疑う症状

頭頂葉機能は視床からの感覚刺激を受け入れ、関連づけ、分析、合成、統合し、解釈し、綿密な仕上げをする役割を果たしている。

一側の頭頂葉の障害では、表在知覚(感覚・温度覚・痛覚)障害、深部感覚障害、二点識別障害、立体覚失認、構成障害などをきたす。また視神経からでた神経線維の一部は頭頂葉内を走行するために、障害を受けると視野障害をきたす。

左右半球のどちらかの障害によって、以下のような違いを生じる。

 

右頭頂葉の障害

左半側空間無視・左半側身体失認・構成障害・着衣動作の障害などをきたす。

 

■半側空間無視

片側の刺激に気づかない、あるいは反応しない病態で、主として右頭頂葉病変による左半側空間無視であることが多い。

具体的には以下の症状が特徴的である。

・上着の左袖を通さない。

・お盆に載っている左側にある料理に気づかずに残してしまう。

・車椅子駆動で、左側を壁にぶつけやすい。左側のブレーキを忘れてしまう。

・常に首が右を向いていて左を見ることがむずかしい。

 

■構成障害

二次元、三次元の形態について、その形態を構成している各要素を空間的に配置することが困難な病態。左右どちらの頭頂葉病変でも生じるが、構成過程には差がある。

具体的には、図形の模写や積み木、パズルなどが、下手になったり、手本と同じようにできなくなるなど。

 

 

左頭頂葉の障害

観念運動失行・観念失行・失名辞・失読・失書・失計算・純粋失書・Gerstmann症候群などをきたす。

 

■失行症

運動麻痺、感覚障害、失調、不随意運動がなく、失語症による理解の障害や視空間の認知に障害がないにもかかわらず、要求された一定のまとまりのある行為ができないものをいう。左下頭頂小葉の病変で生じる。

①観念運動失行

物品を使用しない単純な運動や1つの物品を対象とする運動が口頭命令、模倣、物品を与えられた状況下で障害されている状態をさす。一側または両側の上肢にみられる。

具体的には「バイバイの動作はどうしますか?」、「歯磨きする動作をしてください」などに従えないなど。

②観念失行

物品を用いる一連の動作が上手くできない状態を指す。両側の上肢に出現する。

具体的には、はさみで紙を切る動作ができない、日本茶を茶筒から取り出し、急須に入れ茶碗にお茶を注ぐなどの、今まで可能であった行為ができなくなるなど。

 

■失読・失書

音読、読解、自発書字は障害されるが、自の模写は保たれる病態。左角回付近の病変で生じる。

 

■純粋失書

読字能力が保たれ、書字能力が障害される病態。左上頭頂小葉の病変で生じる。

 

■Gerstmann症候群

手指失認、左右失認、失書、失算をきたす。左角回付近の病変で生じる。

 

参考文献:脳解剖から学べる高次脳機能障害リハビリテーション入門 改訂第2版 診断と治療社

 

当院では「40代から始める認知症予防プログラム」を実施しています。物忘れなどの症状や、将来の認知症予防にご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

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