うつ病 | ブレインケアクリニック | 新宿 四谷三丁目 心療内科 精神科 物忘れ うつ 不眠 認知症予防

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うつ病

うつ病とは

うつ病のイメージ

うつ病は、脳のエネルギーが欠乏した状態であり、それによって気分の落ち込みや不安、様々な意欲(食欲、睡眠欲、性欲など)の低下といった心理症状が続き、またいろいろな身体的症状を伴うことの少なくない疾患です。脳がエネルギーの欠乏に陥り、脳というシステム全体にトラブルが生じている状態とも言えます。

誰もがなりうる身近な病気

うつ病の患者数は近年、増加の一途をたどっており、1996年には43万人程度だったのが、2011年には95万人以上に増えたと報告されています(厚労省データ)。ですから、うつ病は特別な人が罹る病気ではなく、誰もがなりうる、ごく身近な病気なのです。

うつ病の症状と診断

うつ病の診断には、下表のような症状のうちのいくつかが2週間以上ずっと続く、という目安があります。これら一つ一つの症状は誰もが日頃よく覚えがちな気分です。しかし、それが一日中ほとんど絶え間無く感じられ、長い期間にわたって続くようであれば、それはうつ病のサインかも知れませんので、専門医に相談しましょう。

うつ病の診断は、うつ病のどのタイプなのか、ほかの精神疾患(統合失調症など)である可能性は無いか、などを確認することまで含まれて専門医以外には難しいので、自己診断は禁物です。

  • 憂うつで、気分が重い(抑うつ気分)
  • 何をしても楽しくない、何に対しても興味がわかない
  • 疲れているのに眠れない、一日中眠い、いつもよりかなり早く目が覚める
  • イライラして、何かにせき立てられているようで落ち着かない
  • 悪いことをしたように感じて自分を責める、自分には価値が無いと考える
  • 思考力が落ちる
  • 死にたくなる

うつ病には治療が必要

うつ病は、前記のように、脳のシステムに何らかのトラブルが生じた状態です。脳の中には、神経細胞間での情報伝達を介在する“神経伝達物質”(セロトニン)というものがありますが、それらが減少してしまうと、うつ病が引き起こされると考えられています。

したがって、うつ病は気持ちの問題などではなく、ましてや心が弱いために罹る病気などではありませんので、気力で解決するようなことは不可能です。適切な治療が不可欠ですので、うつ病が疑われたら、早めに専門医療機関を受診してください。

うつ病の治療

うつ病と診断されたとしても、すべての患者さんに対して同じ治療が行われるわけではありません。医師は問診の際に、

  • どのような症状が、どのくらいの期間継続しているか
  • どのような経過をたどって現在に至っているか

――などをはじめ、患者様の状態や病気に至った背景を聴き取っていきます。そして医師は、患者様の症状や性格、生活環境などを十分に考慮しながら、下表のような治療法のなかから一人ひとりに合った治療法を選択・組み合わせていきます。

うつ病の主な治療法

休養
うつ病の患者さんは心身のエネルギーが低下していますので、エネルギーを充電するために、休養はとても重要な治療です。医師から休むことを勧められたら、思い切って仕事や家事、学校を休みましょう。場合によっては、入院するのも良い方法です。
精神療法
精神療法は心理的側面からアプローチする治療法で、医師や心理カウンセラーなどが患者さんとの対話を重ね、一緒に考えながら問題解決策を探します。代表的なものに「認知行動療法」があります。これは、物事の捉え方(認知)や問題となっている行動を見つめ直し、自分の陥りやすい思考や感情パターンに気づいて、心や行動をうまくコントロールできるようにし、ストレスを軽減していく治療法です。
薬物療法
症状を改善し、また再発を予防するために、薬物療法は行われます。薬物療法の中心は「抗うつ薬」です。抗うつ薬にもいくつかのタイプがあり、患者さんの症状や状態に応じて使い分けられます。抗うつ薬は、効果が現れ始めるまでに通常1週間~数週間かかります。効果が現れないからといって、勝手に薬を止めてはいけません。また、再発を防ぐために、症状が完全に消失した後も主治医の許可が下りるまでは服薬を続けることが大切です。なお、ケースによっては抗不安薬や睡眠薬などを併用します。

現代型(新型)うつ病について

従来型のうつ病

これまでうつ病と言えば、気分が沈んで何事に対しても興味が持てなくなり、そんな自分を責めてしまって益々落ち込んでしまう、というマイナス傾向の症状が典型的でした。こうした従来型のうつ病の患者さんには、秩序を重んじ、几帳面で仕事熱心、律儀で誠実、責任感が強い、他人をよく気遣う、といった性格の人が多いと言われます。

現代型(新型)うつ病の特徴

上記のような従来型の典型的なうつ病(メランコリー親和型うつ病)とは異なる、新しいタイプのうつ病、いわゆる現代型(新型)うつ病が近年、にわかに増加しています。この新しいタイプのうつ病は、20~30代の若い世代に多いほか、症状にも下表のように従来型のうつ病とは違った特徴が少なからず見受けられます。

気分反応性がみられる
仕事の時は憂うつで落ち込んでいるのに、帰宅後や休日、好きなことをしている時は気分が良くなるといった具合に「気分反応性」がみられます。
過眠・過食の傾向がある
1日10時間以上も眠り、日中も強い眠気に襲われがちです。食欲が増加することが多く、短い期間に体重が急増したりもします。
感情の変化が激しい
些細なことでいらいら、くよくよしたり、落ち込んだりして、1日のうちにも感情が激しく変動します。しかも自分一人で落ち込むだけでなく、周囲の者にあたって、怒鳴り散らしたり、泣き出したり、また物を投げつけたりもします。
他人を責めることが多い
従来のうつ病患者さんですと自分を責めることが多いのですが、新型うつでは自分がうまくいかないのは周囲(家族や会社)が悪いと考え、攻撃的になります。また、自分がうつ病であることを隠したりせず、むしろ強く主張しがちで、休職や休学することにも抵抗がありません。責任のある仕事や役職につきたがらない傾向もあります。
他人の言動に過敏に反応する
他人からどう見られるかをひどく気にし、他人の言動に過敏に反応します。常に相手の言うことを尊重して従順なため、小さい頃から「いい子」と言われてきた人が多いようです。この根底には、他人の評価が下がるのが気になって仕方ないという不安があり、そのため人前であがりやすいなどの対人恐怖的な傾向もみられます。

現代型(新型)うつ病の対策と治療

対策
まずは従来型のうつ病(メランコリー親和型うつ病)と同様に休養をとることがとにかく大切です。その後は、小さくて短期的な課題を与えていきます(例えば「朝起きたらカーテンを開ける→窓を開ける→パジャマを着替える」など)。このように一つができたら次の課題へと、少しずつ進めます。また、ルールや規律を守り、自分だけ特別扱いしてもらおうとしないようにする、「自分の病気は自分で治す」という強固な意思を持つ、「そろそろ頑張らないといけない」という危機感を持つ、などの意識も必要です。なお、周囲の人は感情的にならずに、冷静な対応を心がけましょう。
治療
薬物療法、および認知行動療法(物の考え方や捉え方、およびそれに伴う行動を変えていく精神療法)やアサーショントレーニング(自分の主張をうまく表現できるようにする訓練法)などの精神療法を組み合わせた治療を行います。薬物療法では通常の抗うつ薬が効きにくいため、気分安定薬を併用したりしますが、薬剤に対する反応性が良くなく、治療も長期化することの多いのが現状です。