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2024年06月25日  2024年06月26日

ADHDと栄養

はじめに

注意欠陥・多動性障害 (ADHD) は、近年患者数が増加している発達障害の1つです。多くは幼少期に発見されますが、大人になり、社会に出てから明らかになる人もいます。

症状は主に以下の3つが特徴的ですが、人によってかなり個人差が見られます。

  1. 不注意:集中力の持続が困難
  2. 衝動性:思考よりも先に行動してしまう
  3. 多動性:過度に落ち着きがない

遺伝的・体質的な要因が症状に大きく影響しており、未だ原因が解明されていないため根本的な治療法はありません。しかし、生活習慣の改善や脳の働きに関連する栄養素の補給などによって、症状を改善することは可能です。

実際、ADHDをはじめ発達障害の方は炭水化物しか食べないなど偏食の場合が多く、また下痢や便秘といった胃腸の不調を抱えている人も少なくなく、注意力障害など症状の背景に栄養の問題がしばしばみられます。

 

ADHDと栄養の関連性

前述のように、ADHDの症状と食事には密接な関係があります。食習慣の改善と適切な栄養摂取は脳の機能を最適化に役立つ可能性があります。以下に主要なポイントをまとめます:

1. 血糖値の安定化

急激な血糖値の変動は、自律神経の乱れを招き、注意力や情動の変化を引き起こす可能性があります。

血糖値が上がりにくい食事(低GI食)を心がけましょう。毎食野菜・きのこ・蒟蒻・海藻などの食物繊維が豊富な食材と豆類・魚・卵などタンパク質を摂りましょう。規則正しい時間に食事をとることも重要です。s

 

2. オメガ3脂肪酸の摂取

オメガ3脂肪酸は現代の食事に不足しがちな必須栄養素で、特にDHAは脳の構造維持と機能に重要な役割を果たします。

EPA・DHAを多く含む魚類(サバ、イワシなど)、αリノレン酸を含む亜麻仁油やチアシードを毎日食べましょう。

 

3. 鉄分の適切な摂取

鉄分不足はドーパミンの産生に影響を与え、ADHD症状を悪化させる可能性があります。

ヘム鉄を含む卵、赤身の魚・肉 がおすすめです。菜食主義の場合は野菜から十分に鉄を取ることが難しい場合もあるため、サプリメントの活用も検討しましょう。

 

4. ビタミンB群の摂取

神経伝達物質の合成に関与し、認知機能や気分の安定に寄与します。

豆類 、魚、卵、レバー、肉、緑黄色野菜から摂ることができます。

 

5. 食品添加物やカフェインなど刺激物の制限

一部の人では、こういったものもADHD症状を悪化させる可能性があります。

人工着色料や保存料の摂取を最小限に。 カフェインや精製糖の過剰摂取を避けるようにしましょう。

 

6. 小麦・乳製品を避ける

小麦に含まれるグルテンや乳製品に含まれるカゼインが腸の炎症を起こし、体内に吸収されたのちに脳に悪影響を与える物質に変換される可能性があります。

2週間程度、小麦や乳製品を避け、症状が軽減するかどうか確認してみましょう。

 

7. 規則正しい食事パターン

安定したエネルギー供給は、集中力の維持に寄与します。

1日3食、規則正しい食事時間の設定を。朝食と昼食の間、昼食と夕食の間にナッツや枝豆、小魚などタンパク質が多い軽食をとることもおすすめです。

 

結論

栄養療法はADHDの症状を改善できる可能性があります。よりよい効果を目指したい場合は、当院で行われている栄養解析という血液検査がお勧めです。

お気軽にお問い合わせください。

 

医療法人社団TLC医療会 ブレインケアクリニック 心療内科/精神科

名誉院長 今野 裕之

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