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2017年02月14日  2017年02月14日

認知症・アルツハイマー病を予防する方法まとめ 「知的活動」

脳は使わなければ衰える

 

脳は使わなくては衰えます。あなたは家族の電話番号を覚えていますか?すらすら言える人は少ないと思います。携帯電話やスマホに登録してあるので覚える必要がないからですが、「電話番号を記憶する」という努力を放棄しているとも言えます。このように、近年は様々な情報を外部の機械に保存できるようになってきましたが、それに伴って私たちの記憶力は低下してきているのではないでしょうか。一方、スマホやパソコンなどから得られる情報は年々増えてきていますから、情報処理能力は過去の人達と比べれば、圧倒的に速くなっていると推測されます。それが良いことか悪いことかは別ですが・・・

 

いずれにせよ、筋肉と同じで、脳も使わない部分は衰え、使う部分はニューロンが発達して強化されます。では、どんなことをすれば良いのでしょうか?一つは、運動です。運動は体を鍛えるだけではありません。体を動かすことによって、脳に刺激を与えるトレーニングの一つでもあります。たとえば複雑な動きをするダンスを踊る時。手足を動かす順番を記憶し、倒れないようにバランスをとり、音楽を聴きながらリズムを合わせ、感情を表現する。少し考えただけでも様々な脳の機能を使うことがお分かりでしょう。

 

脳を刺激するトレーニングの例

運動は以前の記事にも書きましたので、その他の知的活動で記憶力の改善などに役立つものをご紹介しましょう。例えば暗算をすること。一桁同士の暗算くらいならあまり意識しないかもしれませんが、小学生の頃に反復練習した計算の記憶を「思い出して」答えを導いています。さらに、二桁、三桁の暗算になったらどうでしょう。一度計算した途中経過を記憶しておかなければ最終的な正解にたどり着きませんよね?漢字の書き取りも文字の形を記憶しないといけませんし、書き順を思い出さなければなりません。本を声を出して読むのも「このような努力が私たちの記憶力を鍛えます。

囲碁や将棋、麻雀など、誰かと共に行うゲームも良いですね。こういった対人ゲームは、相手の手順や表情から思考を読んだり、ゲームを介してコミュニケーションをしたりといった一人で行うゲームにはない高度な知的刺激が得られます。実際にコマや牌を手に持ち、決められた場所に置くということも細かな作業をする運動機能を高めてくれます。

私の祖母は生涯日記を書き続けましたが、そのおかげか最後まで頭ははっきりしていました。日記を書くということは、その日にあった出来事を「記憶」し、「思い出す」作業です。また、直筆で字を書けば、字を構成する線や、紙に対する字の大きさなども考慮しなければなりませんので、空間認知能力の向上・維持も期待できます。

 

ボイストレーニングが認知機能を改善

最近、歌を歌うことが認知症予防に良いというニュースがありました。プロの指導者によるカラオケと、ボイストレーニングを一回1時間、週1回、6カ月間続け、自宅でも1週間に3回、20分間歌の練習を行いました。すると、歌のレッスンを受けたグループでは、解答する速さが有意に向上し、睡眠時間が長くなる他、「周辺症状」が改善されていることがわかったそうです。

歌うことで脳を活性化!アルツハイマー型認知症治療への効果とは?

Satoh M, Yuba T, Tabei K-I, Okubo Y, Kida H, Sakuma H, Tomimoto H. Music Therapy Using Singing Training Improves Psychomotor Speed in Patients with Alzheimer’s Disease: A Neuropsychological and fMRI Study. Dement Geriatr Cogn Disord Extra 5: 296–308, 2016.

 

 

コミュニケーションが認知症からあなたを守る

また、他人と交流するのも脳を刺激する知的活動の一つです。一人暮らしで閉じこもりがちの生活をしていると、コミュニケーションによる脳の刺激が少なくなり、認知症のリスクが高まります。俗に「仕事をやめるとボケる」と言われるのもこのためです。外に出て日光を浴びれば、認知症の発症を抑制するビタミンDの合成もできて一石二鳥です。ボランティアやサークル活動に参加したり、一人で暮らしている人は友人や家族と週1回は会ったりするなどして他者との積極的な交流を心がけましょう。いろいろな事情で外出が難しいという人は、ビデオチャットでも認知機能維持に効果があったという報告もあります。

Dodge HH, Zhu J, Mattek N, Bowman M, Ybarra O, Wild K, Loewenstein DA, Kaye JA. Web-enabled Conversational Interactions as a Means to Improve Cognitive Functions: Results of a 6-Week Randomized Controlled Trial. Alzheimers Dement (N Y) 1: 1–12, 2015.

 

以上、認知症・アルツハイマー病を予防する方法まとめ、「知的活動」編でした。このように、私たちが日常的に行なっている様々なことが脳を刺激してくれます。様々なことにチャレンジして脳をバランスよく鍛えましょう!

 

認知症予防法について・まとめ&詳細解説

 

 

 

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