アトピー性皮膚炎の栄養療法 | ブレインケアクリニック

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2021年04月27日  2021年10月5日

アトピー性皮膚炎の栄養療法

アトピー性皮膚炎は皮膚のバリア機能が破綻してしまい、刺激や異物の侵入によってかゆみや発赤といった症状が出現する病気です。したがって、治療のためにはまず皮膚を再生し、バリア機能を回復させる必要があります。

 

皮膚を構成するコラーゲンの材料として、タンパク質、そして鉄・ビタミンCが特に重要です。しかし、アトピー性皮膚炎の方はもともと様々な食品にアレルギーを持つことが多く、そのため偏食になってしまい十分なタンパク質を摂取できていないことがあります。また、胃腸に問題があり消化や吸収がうまくいっていないこともあって、栄養素を安全かつ効率的に取り入れるためには医学的な技術が必要です。

 

アトピー性皮膚炎の方に血液検査を行うと、亜鉛とオメガ3脂肪酸、ビタミンDの不足が多くの方に見られます。

亜鉛は皮膚や粘膜の健康維持に大変重要な栄養素で、亜鉛が欠乏すると皮膚の炎症が起こりやすくなる・傷が治りにくくなる・口内炎が起こりやすくなるなどの症状が起こりやすくなることが知られています。

オメガ3脂肪酸は魚の油・えごま油・アマニ油などに多く含まれる必須脂肪酸で、炎症を抑制する作用があります。

ビタミンDはカルシウムの吸収を促進する作用があることでよく知られていますが、免疫機能を調整し、アレルギー症状を緩和する作用があります。また、ビタミンDは精神のバランスを整える神経伝達物質セロトニンを調整します。アトピー性皮膚炎などアレルギー症状はストレスによって悪化することが知られていますので、ビタミンDは複合的な作用によってアトピー性皮膚炎の改善に役立つと考えられます。

ただし、これらの栄養はとればとるほど良いというわけではなく、やはり検査データを基にして適切な量・摂り方を考える必要があります。

 

アトピー性皮膚炎の症状を悪化させる一要因として、腸内環境の悪化が挙げられます。腸は免疫を司る重要な臓器の一つです。食事や生活習慣の乱れ、ストレスなどで善玉菌の勢力が衰えると悪玉菌が増殖し、腸壁に炎症が起きると腸のバリア機能が破綻して本来吸収できないほどの大きな未消化の食べ物の分子が体の中に入ってしまいます。これらの分子は私たちの体にとっては異物ですから、免疫が働いて排除しようとします。これがアレルギー症状として現れるのです。

アレルギーには幾つかの種類があり、一般的な保険診療などで調べられるのはIgEというタイプのものです。これはアレルギーの原因となる食べ物を摂取するとすぐに反応が出るので原因が分かり易いものです。一方、IgGというタイプのアレルギーは食べ物を摂取してから反応が出るまで少なくとも数時間はかかるため、原因が分かりにくいという特徴があります。

これを調べることができるのが「IgG検査」「遅延型アレルギー検査」などと呼ばれるものです。単にどの食品に対してアレルギーがあるかわかるだけでなく、腸壁が破綻しているかどうか(リーキーガット症候群)の存在も推定できる優れものの検査です。この検査を参考にして食事を見直し、改善することでより早期の改善が期待できます。

 

当院の「アトピー 改善プラン」では、血液検査やIgG検査の結果をもとに食事を見直し、サプリメントなども活用して栄養素を十分に補給することで、新しく生まれる細胞はより質の良いものに変わります。

 

3〜4ヶ月ごとに検査を行い、食事内容や必要な栄養素を見直すことで、アトピー性皮膚炎の症状は少しずつ改善していくでしょう。

 

10月5日 改定

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